2014年3月7日金曜日

ストリーミングサービスSpotifyが音楽解析のEcho Nestを買収



ストリーミングサービスSpotifyが音楽解析のEcho Nestを買収

さて、この二つの社名、両方ともわかるという方はどれだけいるでしょうか?

spotifyというのは、音楽サブスクリプション制の現在最大手、いわゆる月額聞き放題サービスです。

日本ではまだローンチしてないですが、欧州や米国だとかなり知名度の高いサービスです。

で、たぶんもっと耳慣れないのが、Echo Nestでしょう。

この会社の事業の要は「音楽解析のビックデータを持っている」ということです。

音楽解析といっても、単なるメタデータ(ジャンルや、歌詞や、楽曲名、それぞれの関係性)などだけでなく、ビート単位での解析データにまで手を伸ばしているのが、おもしろいところ。

たとえば、どんな声の人が歌っているのか、サビは何回繰り返すのか、テンポはずっと曲の中で一定か、などなど、音楽は情報の固まりですもんね。

先日EchoNestのメンバーに話を聞く機会があったのですが、実際には公開していないところも「いろいろと持っている」んだそうです。

近いサービスだと、pandraというのがあって、彼らは「400人体制で手動で分析してるよ」なんていってて、ほんとかなあ?
なんて思ってたのだけど。

echo nestは音楽情報分析の博士二人がスタートしているというバックグラウンドからも
おそらく手法に関してはもっと掘り下げが有るのでは無いでしょうか。

この分野、

「音楽の情報分析=ビッグデータ解析」

がビジネスになるかもしれないという話は、10年以上前からあったのだけど、それが近年一気に現実化してきたなあという感じですね。

ちなみに筆者自身以前に、大学院で音楽情報研究をしていて、
比較的近いことをやっていたのですが、

正直、これがなんになるんだろう?

と思って、中途半端になってしまったということがあります。

たぶん、そのときの自分には想像力が無く、
10年後を見る力が無かったのです。

そう思うから、この分野の発展には期待したい所なのです。

さて、これらのデータの実用の分野としては、レコメンデーション、レコード会社的A&R、音楽ゲームといったところになると思いますが、

spotifyのようなユーザーの多いところ結びついたところで、
もっと思いもよらない新しい使い方を生み出すことに期待したいところです。


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