2015年11月11日水曜日

[レトロ]海外旅行が自由化(昭和30年)する前のパスポート


日本人の海外旅行が自由化(昭和39年)する前にアメリカへ行ったことがある、 という82歳の方にパスポートを見せてもらう機会がありました。



当時観光での旅行はできないから、三菱の友人を通じて「視察」という形にしてもらったのだとか。 

パスポート番号がなんと50万台。

外務大臣はのちの大平首相。

少なくともこれまでのあいだ50万人しか海外に行く機会がなかったということになる。 昭和46年のスミソニアン協定以前はドル円レートは、360円だったのだけど、実際にドルの入手には闇両替を使わなければならず400円程度だったとか。

この方は、当時東京に多数支店を構える、明治時代創業の老舗チェーンの二代目オーナーで、かなりのお大尽だったようだ。

いまは、出かけようと思ったら、明日にでも世界のどこにでも行ける時代だけれど、このころは 大金持ちしか海外旅行ができなかった時代。

それも、ほんの1〜2世代前の話ですね。

シアトル、ポートランドから、アメリカに入り、 車をかりて西海岸を南へ向かってドライブしたのだとか、 ベトナム戦争真っ只中のアメリカ。 そのころの、日本人にとってはどんな旅行だったんでしょうね。 と想像してしまいます。

0 件のコメント:

コメントを投稿