2015年12月15日火曜日

21世紀、人類は南へ進むのか?

2035年までに、世界人口の35%がデジタルノマドに?

今後、仕事がさらにリモート化するというのはほぼ疑いがないでしょう。
IBMやSonyでも、リモートワークを取り入れ、ガジェット通信が契約更新にあわせて、オフィスをなくしてしまった、なんていうニュースもありました。

そんな中でここ数年気になってたのが、

「欧米の人、南に来すぎじゃね?」

ということ。

最近、アジアのどの街にいても、ドイツ、イギリス、フランスに、ロシア、
山のように、ヨーロッパ人がいます。バンコクや、ホーチミン、ヤンゴンなどのコワーキングスペースはどこも満員状態なのが珍しくありません。

フリーランスや、ビジネスオーナーはもちろんですが、最近では、会社員(欧州の本社の社員として籍がある)のままリモートワークをしている人も多くいます。

オフィスがなくなる、ということで、仕事の場所の制約から解放された途端に、より良い住環境を求めて、南へ南へとやってきます。

仕事や、学問の制約がなければ、だれも好き好んで、ベルリンやロンドンなどの寒く陰鬱な都市に住もうとは思わないでしょう。

日本でも石垣や、沖縄だけが、人口が増えていることを考えると、今後は、

世界規模で、居住環境のいい(あたたかい、食べ物が豊富、風光明媚)場所の取り合い

になっていくでしょう。おそらくは、地中海や、東南アジア、諸島部あたりがそうなっていくかと思います。

北へ向かって発展していった人類。発達しきったところで、今度は南へ向かいます。

こちらはかわいい、インフォグラフ。スタートアップやるなら、バリとロンドンどっちがいいか、なんて比較もありました。







2015年12月14日月曜日

いまからアプリを作りたい人へのフレームワークまとめ

弊社では、ビジネスアプリ、SNS、ゲーム、AR、など開発をしています。

そんななかでプロジェクトにあわせて、さまざまなフレームワークを
使うことがあるのですが、そのまとめ。

Titanim/Appcelarator Studio

長所:
Android/iOS対応アプリがJavascriptで同時に開発できるのが売り。Java Script→ネイティブコードで動くので、速度がはやいのが売りです。ネイティブコードでモジュールを追加することができるので、時間&コストをかければ、比較的どんなものにでも対応できるのも安心。

短所:
バグや、不可解な動きも多い。それぞれ解決するには、どちらにせよネイティブコードの知識が必要になる。例えば、AndroidではAcrionBar の使い方や、ImageVIewの上に配置できるViewの制限があるなど、Androidでの開発経験があれば、どうということもないのですが。ある程度経験のある人が、より、スピードアップを目指すのには良いでしょう。今年から有料化しました。月額39$。

PhoneGap / Monaca

長所:
HTMLやJavascriptで開発可能。ブラウザ上で、テスト、実行ができるので、極めてとっつきやすく、初心者でも簡単にアプリができるのがおすすめ。

短所:
動作が遅い。やれることに限りがあるので、複雑なアプリを作らない前提で進めたほうが良い。

Unity3D(ゲーム)

長所:
3D系アプリを作るには、いまんとこ選択肢はこれしかないって感じです。C#とJavascriptが混在できるのも、便利ですね。2Dゲームも作ることができます。

短所:
あくまでも3Dゲームに特化したものなので、使用用途さえ間違えれば特になし。

Spritebuilder(ゲーム)

長所:
cocos2Dでの開発を前提としたフレームワーク。Spritebuilder自体は、スプライトエディター(ゲーム上に登場するキャラや、背景などをエディットするもの)なので、実際にはXcode内で、コードを書いていくので、Objective-C/Swiftの知識が必須です。その後Android用に、コンパイルし直すことができます。

短所:
開発が早く小刻みにバージョンアップするのはいいが、バージョンごとのトラブル多い。
Objective-Cでの開発が前提なので、開発速度に関しては微妙かも。Javaでの開発ができないため、Android開発者には向かない。









2015年12月8日火曜日

ベーシックインカムは理想の未来なのか否か。


フィンランド、国民全員に800ユーロ(約11万円)のベーシックインカムを支給へ

未来キタ。

これが実現すれば、国民の大半は利益のために働く必要がなく、人の嫌がる仕事には高い賃金が払われる将来となるかもしれない。

ブラック企業は成立しなくなり、個人個人の新たなチャレンジのリスクが減る。

能力のあるものはより能力を羽ばたかせやすくなり、弱者は過当な競争にさらされなくて済む。

お金は「無いと生きていかれない」ではなく純粋に「目的や夢を叶える手段」にかわる。

これは、有史以来初めてのことだ。お金の概念が変わり、本当に人類全体の幸福に寄与するものになるチャンスともいえる。

今回は北欧のフィンランドだけれど、すでに、ギリシャスペイン、旧ユーゴあたりの南ヨーロッパでは失業率が20%を超え、若者の半分が失業中とも言われる。

さらに、今後、ロボットに職を奪われることが確実ともなれば、どうやって、職にあぶれたもの、高齢者、弱者の生活を成り立たせるか、というのは、大きな焦点だろう。

少数の人々とロボットが高度に集約された産業を担い、圧倒的多数の人々を幸福にしていく未来のあり方。人類がどこへ向かうかということを真剣に考える機会でもあると思う。

当初は月額800ユーロということで、物価の高いフィンランドではおそらく暮らすには十分じゃないだろうけれど、成立すれば大いなる実験の始まりではあり、行方を見守りたいところ。


2015年12月1日火曜日

水木しげるとトルコ行進曲「得体の知れないもの」が生み出す創造力

 

トペトロとの50年―ラバウル従軍後記 (中公文庫)


水木しげるといえば、南方で戦争中に(おそらくラバウルとかニューギニア?)、 現地の人たちと仲良くなって、そのあと、戦後になっても現地に住みたがったり、 南の島で妖怪にあったりという話が好きです。

まだ人間には理解できないいきものや、感覚を共有できた最後の時代の生き証人という気がするのです。

理解できない・得体のしれないものへの好奇心や、恐怖心は人間の想像力を刺激します。

たとえば、モーツアルトを始め同時代の作曲家が多く残した「トルコ行進曲」という作品があります。

これは おそろしい「異教徒のオスマントルコの軍隊」がヨーロッパに進撃してきた、 ことに好奇心を駆られてこぞって、「トルコ風」の音楽を書いたわけです。

(実際ウィーンやドイツにいた、彼らはオスマントルコの軍隊を見たわけじゃない、あくまでも想像で書いたわけです。)

水木しげるが妖怪ものを多く書いたことも結局は「得体の知れないもの」との出会いだっただろうし、 そういう「得体の知れないもの」との媒介になって作品を生み出した方じゃないかな〜と思うわけです。

得体の知れないもののすっかり少なくなってしまった現代、どうやって、次世代の創造力を飛躍させていくか、も現代の人間のひとつのトピックかなと思うところです。